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「Some Facts about Persons with Disabilities(2006)」翻訳

2016年 1月 19日 コメントをどうぞ

障害のある人々に関する事実(国連,2006)

「Some Facts about Persons with Disabilities(2006)」
http://www.un.org/disabilities/convention/facts.shtml
※訳注:上記の近藤による翻訳。国連障害者権利条約の採択に向けてまとめられたファクトシート。急いで訳したので,間違いなどがあればコメントください。

全体

  • 世界人口の10%,6億5千万には障害がある。障害者は世界最大のマイノリティ。
  • 世界保健機構(WHO)によれば,この割合は人口増加,医学の進歩や高齢化によって増加を示している。
  • 平均余命が70歳を超える国々では,人々は平均して8年,または人生の11.5%を,障害とともに過ごす。
  • 国連開発計画(UNDP)によれば,障害者18%は発展途上国に暮らしている。
  • 経済協力開発機構(OECD)事務局によれば,OECD諸国では,障害率は学歴の低い群で有意に高くなる。平均して,教育をあまり受けていない人々では障害者が19%いるが,よく教育を受けている人々では11%。
  • ほとんどのOECD諸国で,男性よりも女性において,障害に関連する事例が多い。
  • 世界銀行によれば,正解で最も貧しい人々の20%には障害があり,また,その自分がいる国の中でも,最も恵まれない状況にあると見られている傾向がある。
  • 障害のある女性は,重複した不利益のある人々であると考えられており,その性別と障害による排除を経験している。
  • 障害のある女性や少女は,特に虐待の対象とされやすい。オリッサ州(インド)で2004年に行われた小規模な調査によれば,障害のある女性や少女は事実上全員が家庭で虐待を受けており,知的障害のある女性の25%はレイプ被害に合っており,障害のある女性の6%に強制不妊処置が行われている。
  • UNICEFによれば,ストリートチルドレンの30%には障害がある。
  • 英国国際開発省によれば,5歳以下の死亡率が20%以下に低下した国々でも,障害児の死亡率は80%と高く,いくつかの事例では,子どもたちが「除去されている」ようにも見えると報告した。
  • 障害関連の法律に関する国際比較研究によれば,障害差別禁止およびその他の障害関連法を持つ国は45カ国のみ。
  • 英国では,ロンドン株式市場FTSE 100 Indexの企業の75%で,ウェブのアクセシビリティが基本的なレベルにも至っておらず,1億4700万ドル以上の収入を失っている。

教育

  • UNESCOによれば,発展途上国に暮らす障害のある子どもの19%が学校に通っていない。
  • 1998年の国連開発計画(UNDP) 調査によれば,全世界の障害者の識字率は3%,女性障害者の識字率は1%の低さに留まっている。
  • OECDによれば,OECD諸国では,高等教育における障害のある学生の数は増加しているが,依然過小評価されたままである。

雇用

  • 国際労働機関(ILO)によれば,就労年齢にある世界人口のうち,推計3億8600万人に障害がある。
  • 幾つかの国では,障害者の失業率は80%に及ぶ。事業主はしばしば,障害者は働くことができないと考えている。
  • 国立インド障害者雇用促進センターによれば,インド人口の5~6%に障害があり,また「インド障害者法」では,政府雇用の3%が障害者の雇用枠として確保されているにもかかわらず,就労ニーズはマッチングされていないままである。インドにおける障害者7千万人のうち,産業界で就労できるのは10万人ほど。
  • 2004年の米国調査では,障害のない人々では就労率は78%だが,就労年齢にある障害者では,35%のみが実際に働いている。回答した失業している障害者のうち3分2は,働きたいが仕事を見つけることができない。
  • 米国ラトガース大学の2003年調査では,身体および精神に障害のある人々は,米国の職場で極端に過小評価され続けている。調査対象となった雇用主の3分の1は,障害者は効果的に成果を上げられない,求められる職務を果たせないと考えている。障害者を雇用しない理由の第2位は,特別な設備にかかるコストに対する恐れであった。
  • 2003年に行われた雇用主に対する米国での調査では,配慮にかかったコストは500ドルかそれ以下であった。雇用主の73%は,労働者は特別な設備を何も求めなかったと報告した。
  • 2002年の米国調査では,企業は障害のある労働者の雇用定着率が高く,離職率のコストを低くしていると報告した。その他の米国調査では,採用1年後の雇用定着率は,障害者では85%であった。
  • 米国労働省によれば,数千人の障害者が,小規模ビジネスの事業主として成功している。1990年国勢調査では,自営業や小規模ビジネスの経験者は,障害者で12.2%に対し,障害のない人々で7.8%であった。

暴力

  • 戦争において一人の子どもが死亡するたびに,3人の子どもが負傷または永続的な障害を受ける。
  • WHOによれば,幾つかの国では,障害の最大で4分の1は,怪我または暴力によって起こる
  • 英国の2004年の研究では,障害者は暴力やレイプの対象となりやすく,一方で警察の介入や法的保護,予防的治療の対象とはなりにくい。
  • 研究によれば,障害のある子どもへの暴力は,障害のない子どもと比較して,1年の発生率が1.7倍大きい。

以上

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カテゴリー:制度

DO-IT Japan 2014年度新規スカラー募集!

2014年 4月 23日 コメントをどうぞ

またしても大変ご無沙汰です。そして,今年もDO-IT Japanスカラー募集の季節がやってきました!ぜひ,ご応募よろしくお願いいたします。

 

(以下,DO-IT Japan 2014 新規スカラー募集案内文/転送自由)

DO-IT Japan2014 新規スカラー募集

DO-IT Japanでは,障害や病気による困難を抱える学生の大学進学や就労といった本人の希望の実現をサポートすることで,未来の社会のリーダーとなる人材の育成を目指しています。DO-IT Japanプログラムは,DO-IT Japan ウェブサイト内「プログラム概要」をご覧ください。( http://doit-japan.org/doit/index.php/programs/program_top

【参加者を募集するプログラム】
■小学生・中学生プログラム
対象: 高校進学・大学進学を目指している,読み,書き,コミュニケーションに困難のある,3年生以上の小学生から中学生。希望校や障害の種別は問いません。*募集人数:若干名(各参加者に,保護者1名の同伴が必要です)

■高校生・高卒者プログラム
対象: 大学進学を目指している,障害あるいは病気による困難のある高校生,高卒者。障害あるいは病気の種類や程度,希望大学は問いません。*募集定員:約10名

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カテゴリー:DO-IT

高等教育と障害:全国協議会設立準備大会のお知らせ

2013年 10月 8日 コメントをどうぞ

ブログの方,大変ご無沙汰してしまっています。イベント紹介の時にたまーに書くようではいかんなと思いつつも,イベントの紹介です!

三年後の障害者差別解消法施行の準備という目的もあり,以下のような全国協議会の発足に向けた会が開かれることになりました。一般公開されますので,このテーマにご関心おありの方々のご来場を心よりお待ちしております。

以下,転送自由です。

ーー<ここから>ーー

「高等教育における障害学生支援に関する全国協議会(仮称)」
設立準備大会のお知らせ

概要:
高等教育での障害学生支援が全国的に広がりつつあります。大学の国際化
と多様化を考える上で,障害学生に対する合理的配慮やその他の支援は,
大学にとって重要なテーマの一つとなっています。

加えて,今年6月の障害者差別解消法の成立により,3年後の4月から,
障害学生への合理的配慮を行うことが国公立大学では義務化,私立大学で
は努力義務化されます。本大会は,全国の障害学生支援の取り組みを行っ
ている大学による協議会の設立を目指すものです(協議会の発起人となる
大学名を当日公開いたします。全国の国公私立大学から40校程度の参加
となる予定です)。

会の後半では,全米の大学が加入する協議会AHEADから,会長である
Scott Lissner氏を招き,米国での障害学生に対する支援の実際について
お話を伺います。米国では,障害者差別禁止法により差別の禁止と合理的
配慮の提供が義務化されています。AHEADは,高等教育における障害
学生への合理的配慮の担当者が多数参加する協議会です。

本大会は,障害のある人々の大学進学や,高等教育での障害学生支援に
関心をお持ちの方々を対象に,広く一般公開いたします。多くの方々に
ご来場いただけましたら幸いです。

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DO-IT Japan 2013の参加者募集

2013年 4月 10日 コメントをどうぞ

お久しぶりです。DO-ITの申請書類提出期間が今月末からGW明けまでになっています。最近問い合わせの多かった「中学生」からの応募も,今年から受け付けることになりました。他にも,今年は昨年以上にいろいろな新しい取り組みをお知らせできそうです。ぜひどしどしご応募ください。よろしくお願いします!

 

(以下、DO-IT Japan 2013 新規スカラー募集案内文/転送自由)
====================
DO-IT Japan 2013 新規スカラー募集
====================
~障害や病気による困難を抱える若者の社会参加を支援します~

DO-IT Japanでは,障害や病気による困難を抱える小中高校生,高卒者,
大学生の進学や就労といった本人の希望の実現をサポートすることで,
未来の社会のリーダーとなる人材の育成を目指しています。

夏季プログラムでは,テクノロジーの活用方法を学び,自分自身や障害に
ついての理解を深め,周囲に自らのニーズを適切に説明して配慮を得ていく
方法を身につけます。また大学進学後に起こることを大学生活の疑似体験を
通じて学ぶ等,多くの経験を得ることができます。
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カテゴリー:イベント告知等, DO-IT

10月5日 シェリル・バーグスターラー博士(米DO-IT創始者)講演会

2012年 9月 20日 コメントをどうぞ

私たち日本のDO-IT Japanの原型となった米国DO-ITの創始者であるSheryl Burgstahler先生が来月,来日します。来日は仙台で開かれる日本LD学会の第21回大会での特別講演で,LD児の学びを支える支援技術利用に関する発表を行うためですが,都内でも障害者や高齢者の教育と就労を支えるテクノロジー利用に関して,講演会が行われることになりました。

Sherylは米国での支援技術利用と教育のユニバーサルデザインについての最もよく知られた実践者の一人です。米国の障害学生支援と就労移行について,どのような取り組みが,どのような考え方の下に行われているのか,またその成果はどのような形で現れているのかを知るため素晴らしい機会になると思います。ぜひ皆さんに会場に足を運んでいただけましたら幸いです。

<以下,転送歓迎>

ユニバーサルデザインとIT活用セミナー
「教育や就労の環境を多様な障害のある人々が共に参加できる環境にするために」

米国DO-IT(http://uw.edu/doit/)を1992年から継続してこられたワシントン大学・バーグスターラー博士の講演会が開催されます。障害のある人々が様々なテクノロジーとインターネットを活用して社会参加(高等教育や就労への移行)するための支援を米国で長年続けてこられた博士のご経験について伺うまたとない機会です。障害学生の支援や就労への移行支援にご関心をお持ちの方々に,ぜひお越しいただけましたら幸いです。

<講演概要>
 開催日時:2012年10月5日 金曜日 10時~12時 (受付時間:9時30分〜)
 会場:富士通トラステッド・クラウド・スクエア(浜松町貿易センタービル30階)
 定員:150名
 参加費:無料
 情報保障:日英通訳,手話通訳,文字通訳あり
 バリアフリー:車いすでの会場アクセス可能,多目的トイレあり
 主催:富士通株式会社
 共催:DO-IT Japan(http://www.doit-japan.org/

参加申込・講演詳細ウェブサイト:
http://fjid.jp.fujitsu.com/events/seminar/2012/10/12004110.html
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カテゴリー:イベント告知等, DO-IT

DO-IT 2012「重度肢体不自由・重複障害のある子どものためのICT活動体験プログラム」参加者募集

2012年 9月 3日 コメントをどうぞ

DO-ITで,以下のような新しいプロジェクトが始まります。締め切りが迫っており恐縮ですが,ご関心おありの方はぜひご応募ください。

—–
DO-IT Japan(http://doit-japan.org/programA.html)は困難に直面した子どもたちがテクノロジーを用いて最大限にその可能性を発揮できるように2007年より高等教育機関進学に焦点を当てて支援を行って来ました。2012年度より、新たに、障害が重度な子ども達 の意思表出や能動的活動を支援するプログラムを開始します。

このプログラムでは、重度の肢体不自由があるために意思表出や活動に制限のある子ども達をキッザニア東京に招待し、東京大学と日本マイクロソフト (株)が開発したゲーム用カメラを用いた動き検出技術を用いて、キッザニア東京の中でその技術を活かしたアクティビティを体験してもらいます。保護者の皆様への専門家によるセミナー、兄弟児のキッザニア職業体験も含んでいます。ぜひご家族でご応募下さい。

*なおこのプログラムはキッザニア東京サイエンスフェアの一環として実施されます。

主催:東京大学先端科学技術研究センター DO-IT Japan
共催:KCJ Group(株)キッザニア東京・日本マイクロソフト(株)
後援:文部科学省、厚生労働省
日時:2012年10月5日(金)〜7日(日):キッザニアのプログラムは第1部(9時~15時)、第2部(16時~21時)に分かれています。希望日と第1部か第2部かを選択して頂きます。
場所:キッザニア東京(東京都江東区豊洲2‐4-9 アーバンドック ららぽーと豊州3F)
募集定員:3歳から15歳までの肢体不自由のある子ども30名程度(応募書類により選考させていただきます)
参加費:無料。対象児も含め家族4人までキッザニア東京にご招待いたします。ただし現地までの交通費・宿泊費はご負担下さい。

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カテゴリー:イベント告知等, DO-IT

DO-IT Japan2012 障害のある児童生徒・学生の進学を考える公開シンポジウム

2012年 7月 31日 コメントをどうぞ

今年もDO-IT Japan夏季プログラム期間最終日の8月4日,公開シンポジウムを開くことになりました。今年も障害学生の進学とキャリア育成に関する議論が中心となりますが,いくつか進展があります。

今年は文科省の高等教育局でも,ついに「障害」と名がつく委員会が作られました。これまでは,初等中等教育局にしか,障害や特別支援教育と名がつく部署はなかったのです。権利条約の批准と合理的配慮の提供のあり方を議論する必要性の高まりが背景にあります。日本もついにと思うと,本当に感慨ひとしおです。私も委員として参加させていただいていて,他の委員の皆さんの知識やご経験はもちろん,やる気や熱意の高さも素晴らしいと感じます。

高等教育から就労へ向けて,さらにメインストリーミングされた移行支援が必要になってくるでしょう。今年のテーマには,大学や入試での支援の現状に加えて,「試験の本質を考える」というテーマもあります。合理的配慮を考える上で,何が「合理的」なのかを決めるためには,その試験が問おうとしている本質は何なのかを避けては通れないためです。これらの議論を通じて,障害のある人もない人も「共に学び,働き,暮らす」社会について考えられたらと思います。


DO-IT Japan 2012 夏季プログラム特別企画
一般公開シンポジウムのお知らせ(転載自由)

<開催情報>

日時:2012年8月4日(土)13:30~17:00
場所:東京都目黒区駒場4丁目6番1号
東京大学先端科学技術研究センター
3号館南棟大ホール(一般公開シンポジウム)
4号館2階講堂(交流会)
地図:http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html
参加予約:必要(後述の「お問い合わせ・参加申し込み」をご参照ください)
参加費:無料(交流会参加者のみ軽食費千円を当日懇親会会場にて申し受けます)
※当日の会場には要約筆記による情報保障あり,車いすでの会場への入場可能
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