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Archive for the ‘教科書バリアフリー’ Category

大学の障害学生支援室は書籍を電子的に複製する権利があるか?

2011年 1月 21日 7件のコメント

 表題の件について,ある大学の障害学生支援室関係者より質問を受けたので,「大学の障害学生支援室の行う支援と著作権」のみについてここにまとめておきます(初等中等教育の教科書に限っては,教科書バリアフリー法があるのでまた別の議論となります)。 続きを読む…

米国の小中高での電子教科書の利用(3)

2010年 12月 7日 コメントをどうぞ

「ブックシェアとは?」

さて,前回前々回と,障害のある児童生徒の電子教科書利用について,シアトル公立学区やスノホミッシュ学区ではブックシェアが利用されていることを紹介しました。今回は,このブックシェアについて具体的な説明をしたいと思います。 続きを読む…

米国の小中高での電子教科書の利用(2)

2010年 12月 1日 コメントをどうぞ

スノホミッシュ学区での読み書き支援

米国での障害のある児童生徒のための電子教科書利用の例として,スノホミッシュ学区の例を取り上げます。 続きを読む…

米国のK12(小中高)での電子教科書の利用(1)

2010年 10月 20日 コメントをどうぞ

本日,昨日と,シアトルや,その周辺のSchool districtを再び回って,支援技術担当者に会ったり,小学校を見学してきました(日本の某研究所からの先生二人から見学依頼があったので,先生方もお連れして訪問しました)。Snohomishの方は以前も伺っていて,学校にも訪問して担当者のこともよく知っていますし,とても進んだ取り組みを初めておられるので印象深く忘れそうにないのですが,Seattle Public Schoolsの方が初めて伺って,今回は担当者に会うのみで学校に訪問するセッティングも間に合わなかったので,忘れないうちにメモしておきます(随時追加予定)。

結論から言えば,今回見学したSeattleとSnohomishでは,「BookshareのテキストDAISYをダウンロードして,音声読み上げ機能のあるATソフトウェアで読む」というやり方が基本でした。

基本情報

最初に訪問したのはSeattle Public Schoolsです。 続きを読む…

障がいのある高校生向けの教科書を入手する方法

2009年 4月 10日 コメントをどうぞ

今回の記事は「教科書バリアフリー法Q&A:読み書きに困難のある児童生徒の教科書へのアクセスを支援する」の続きです。

拡大教科書普及推進会議・第二次報告が公開されました。例によってファイルがLDニュースさんで公開されています。

文科省初中教育局 拡大教科書普及推進会議 第二次報告
http://shibuya.cool.ne.jp/ldnews/pdf/20090330.pdf

今回の中心的なトピックは「高校段階での教科書デジタルデータ提供」です。

報告書の内容は視覚障害のある生徒のことについて書いてありますが,例によって「視覚障害に限らない」教科書バリアフリー法の性格上,読み書き障害や肢体不自由など,その他の障害にも関わることと考えてよいと思います。

今回の報告書のポイントとなる部分を抜粋してみました。

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教科書バリアフリー法Q&A:読み書きに困難のある児童生徒の教科書へのアクセスを支援する

2009年 3月 24日 コメントをどうぞ

読書が好きな人であれば、書店で自由に好きな本を選んで購入することもできますし,図書館で本を借りて読書を楽しむこともできます。いずれにしても,たくさんの本のタイトルを見て回るうちに、ふと惹きつけれられる本に出会い,その読書を通じて自分の知らなかった世界の知識や経験,考え方に出会うことは、人生において本当に楽しく,かけがえのないことであると思います。

ところが,文字の読みに困難のある人(視覚障害,肢体不自由,ディスレクシアのある人など)の場合,このように書籍を読んで楽しむ,という活動が制限されています。

何らかの障害のために,読みに困難のある児童生徒が書籍にアクセスするためには,フォントの変更やフォントサイズの拡大,録音図書の作成,読み上げソフトウェアの利用などなど,障害の状態に合わせて多様な方法があります。しかしこれらの方法を実現するためには,まず何らかの形で,編集可能な書籍データ(テキストデータまたは図表の画像データ)を入手することが必須となります。

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